2014年コンサートレビュー
2021.05.07
1/26(日) i cantanti 第6回重唱勉強会・第4回独唱会
重唱 安部麻耶・深谷水岐 矢田愛美・浅田龍之介・森翔吾 高瀬友紀・堀洋輔 飯沼緑・鈴木明子
小久保光代・井原妙子 佐野久美子・小林洋 鈴木博子・山本治樹 杉村真理子・井原妙子
独唱 五十嵐莉彩 野田恵子 吉田裕貴 原田幸子 久米健司
<14:30 にしび創造センター ドレミホール>
・・・終了 今年は2月の演奏会の稽古で十分なレッスン時間が取れないため、独唱と重唱を混ぜて行うことにしました。
結果的に3時間の長い演奏会になってしまいました。最後まで聴いていただいた心から感謝致します。
久々の重唱でしたが、内容的には大変良い演奏になり、充実感と喜びで気持ちが一杯になりました。
独唱も一人30分近くの曲を、集中力を切らさずに皆さんよく歌いきり、とてもいい演奏でした。
個々のレベルの上昇を感じたいい演奏会でした。
1/30(木) FMおかざき 「音魂クラシック」出演
<20:00 FMおかざきスタジオ>
・・・終了 三河地方に流れるFM局でした。南山女子部の器楽部コーチをしていらした方が、パーソナリティとしてこの番組を
担当されてていて、男性声楽家にということで声を掛けていただきました。
簡単な打ち合わせで、1時間番組だったので大丈夫かと思いましたが、
もう一人の女性パーソナリティの方と上手に引っ張っていってくださいました。
歌や発声法などが中心になりましたが、話しもうまく弾んで、もっと話したかったくらいでした。
3人だけスタジオの中にいたのですが、その女性の方が、CDをかけたり、時間を見てキューをくれたり、総合司会
みたいなことを秒単位で仕切っていらっしゃったので、スゴイなと感心しました。
ネットでもアクセスできたようで、名古屋に住んでいる娘もそれで見ることができたようです。
世の中は進んでますね。
2/14(金) 榊原佳子 〜愛を歌う〜
ドイツの歌とやさしいお話し
忘れな草 シクラメンのかおり 海辺の恋 シューマン2重唱 ダンスの歌 君を想う
・・・終了 朝起きると雪が積もっていました。車をあきらめて、電車で武豊まで行きました。
この雪でもちろんタクシーもいなかったので歩いて会場まで行きましたが、
誰もいない雪の道を歩いていると、なんだか少年時代に戻ったような気になりました。
お客さまが来られるか心配でしたが、たくさん来てくださり、有り難いと思いました。
歌は調子よく歌えました。
去年も歌いましたが、とても響きの良いホールで気持ちよく歌えました。
「シクラメンのかおり」はカラオケ以外で初めて舞台で歌いました。
子どもの時は歌謡歌手になりたかったなと思い出しました。
<14:00 武豊町民会館ゆめたろうプラザ 響きホール >
2/21(金) 名古屋市文化振興事業団2014年企画公演 5回公演
22(土) 事業団設立30周年記念事業「時間旅行」
23(日) S席 4500円 A席 3500円
<名古屋市青少年文化センター アートピアホール
21(金)18:30 22(土)11:00 16:00 23(日)11:00 16:00>
・・・終了 30周年の記念ガラコンサートでした。名古屋の、よく歌い演じられる歌手達が出演し、台本の良さもあって、
とても充実した、評判のいい本番になりました。
合唱もダンサーもオーケストラもスタッフもいい雰囲気の中で心を一つにして
いい舞台を作り上げられたと思います。僕の歌(レ・ミゼラブルのジャン・バルジャン「Bring him home」)
もとても高い評価をいただき、嬉しい限りでした。
昨年の「こうもり」に続いて、素晴らしい舞台に立つことができた幸運を感じます。
いつも、こんな本番だといいなと思える、満足感の高い舞台でした。
3/7(金) 中部レンダースコンサート
日本歌曲
むこうむこう びいでびいで 虻は飛ぶ 砂山 秋の野 さより
たあんきぽーんき 北秋の かやの木山の 初恋
ふるさとの 母 ちんちん千鳥 すずしきうなじ さくら横ちょう
ほおづき ひぐらし 母のこえ 海辺の恋 よかった おやすみなさい
<18:30 LCビルホール>
・・・終了 このコンサートも毎年呼んでいただいて、今年で13回目になります。
今年は、最近初孫が生まれたこともあって、家内が
娘の世話をしているので、一人で歌いました。
今回は日本歌曲ばかりにして、前半は歌詞や解釈の難しい曲を並べ、楽しく解説などをしながら歌いました。
後半は余り知られていないけど、とても美しい曲を選びました。
話しながらのコンサート だったので最後まで声が持つか心配でしたが、
声の調子もまずまずでとても良い感じで歌えました。
お客さまが歌い終わるたびに、満足したような深い息をしてくださるので、
充実したコンサートになったと思います。
3/23(土) 第2回 幼児文化芸術祭
希望の歌 第九 テノールソロ メリーウィドウワルツ
<11:15 モリコロパーク 地球市民交流センター体育館>
・・・終了 幼稚園の子供達の情操教育に様々な文化に触れさせるという催しでした。
日本舞踊や、バレエなどの出し物に混ざって、第九を歌うというものでした。
「希望の歌」という歌を園児がその前後に歌いました。とても元気にきれいに歌って
くれたので、嬉しくなりました。
第九のソロを二人の生徒と共に歌うことができたのも大きな喜びでした。
4/19(土) カンツォーネを歌う
トスティ 四月 夢 セレナータ バラ 秘密 理想
オーソレミオ マンマ 忘れな草 マッティナータ等
<14:00 スタジオカンタフェリーチェ>
・・・終了 大須にある、スタジオカンタフェリーチェで、旧知で弾き語りの神谷敏男さんと一緒におこないまいした。
やく50名のお客さまで一杯になり、お客さまの近いとても親しみやすい雰囲気の中で歌いました。
立ち上がり、少し声が不安定でしたが、段々よくなって気持ちよく歌えました。
また、12月にここで二人で行うことになりました。
6/7(土) ロータリー全国合唱祭
オオスシンガーズの指揮「栄光への架け橋」
<12:30 愛知芸術劇場 コンサートホール>
・・・終了 名古屋での全国合唱祭は2回目です。オオスシンガーズは最初を飾りました。長い時間を掛けて練習してきたので、
落ち着いていい演奏ができたと思います。いつも盛り上がる夜の全体でのパーティもとても楽しかったです。
7/25(金) i opera 試演会 演出
モーツァルト「バスティエンとバスティエンヌ」
バスティエンヌ 矢田愛美 バスティエン 浅田龍之介 コラス 林 孝治
美女 太田琴美 美男 吉田裕貴 ピアノ 猪子杏奈
メノッティ「電話」
ルーシー 太田琴美 ベン 吉田裕貴 ピアノ 坂口仁菜
<19:00 中川文化小劇場>
・・・終了 初めてi operaが対外公演を行いました。できとしては大変よかったと思います。
若い人が成長するのは本当に嬉しいものです。
7/26(土) i cantanti 第16回発表会
27(日)
<14:00 中川文化小劇場>
・・・終了 一年ごとに皆さん成長されて、段々聴き応えができてきます。今年の日曜日は「トスカ」を取り上げました。
大変力量の必要なオペラですが、みなさん素晴らしく歌われました。大満足です。
来年は6月末の土日です。日曜日にはなんと、プロオーケストラを雇ってアリアを歌ってもらいます。
是非聞きにいらしてください。
8/27(水) プレミアムコンサート
盛かおるソプラノコンサート
オーソレミオ・忘れな草・昴・千の風になって・待ちぼうけ・タイム・トゥ・セイ・グッバイ等
<14:00 穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース>
・・・終了 豊橋の穂の国芸術劇場は新しいきれいな劇場でした。響きも良くとても気持ちよく歌えました。
三菱東京UFJ銀行の企画で、VIPのお客さま用のコンサートでした。
盛かおるさんとも息があい、いい演奏会になったのではないかなと思いました。
9/13(土) オペラ演奏会形式「万葉集」 音楽・指揮 千住明 台本 黛まどか
第一部 明日香風編 第二部 二上挽歌編 テノール役(中大兄皇子&草壁皇子)
<13:30 愛知芸術劇場 コンサートホール>
・・・終了 作曲家の千住さんご本人の指揮で、歌えて光栄でした。オケがフルオケだったので、大変でした。
聞く度に良い曲だなと思うようになり、いい本番だったように思います。
指揮者が見えにくい位置で歌わなければならなかったので、テンポが分かりにくく少し大変でした。
でも、芸文コンサートホールで歌うのはとても気持ちがよかったです。
10/12(日) 山口雅子リサイタル
夕鶴 与ひょう役
<15:00 名古屋能楽堂>
・・・終了 台風の接近が心配でしたが、影響が遅れたので良い天気の中で本番を迎えることができて、ホッとしました。
能楽堂は響きも良く、とても歌いやすいと思いました。名古屋一のソプラノ山口雅子さんとの共演はとても大きな
喜びでした。夕鶴の与ひょうを演じましたが、とても楽しく演じることができて満足でした。
11/2(日) 水谷映美リサイタル
忘れな草 千の風になって マイウェイ 乾杯の歌 メリーウィドウワルツ ダニロ登場の歌
<11:00 四日市都ホテル ラ・メール>
・・・終了 久々の四日市で歌いました。ソプラノの水谷映美さんが中日文化センターで教えている生徒さん達を中心にした
豪華なランチコンサートでした。水谷さんとの共演は初めてでしたが、旧知の仲だったので、リラックスして
臨むことができました。また、マイクを使って歌ったので割に楽に歌えました。分かり易い曲をたくさん
歌ったこともあって、皆さんにとても喜んでいただけました。
12/7(日) 名古屋二期会 定期公演
喜歌劇 「こうもり」全3幕 ドイツ語上演(字幕つき) アイゼンシュタイン役
岩田千里 水谷映美 松下伸也 田辺とおる 永井秀和 奥野靖子 田中純一 大嶽隆司
飯守泰次郎 指揮 三浦安浩 演出 二期会オペラ管弦楽団
S席 11,000円 A席 9,000円 B席 7,500円 C席 5,500円 学生券 3,000円
<14:00 愛知芸術劇場大ホール>
・・・終了 30年ぶりに名古屋二期会に出演しました。20代で退会してから、今回のようにゲストとして呼んで
いただけるなんて、本当に光栄なことでした。また、約20ぶりに愛知芸術文化センター大ホールで歌う
ことができました。これも、大きな喜びでした。そして、今年は9月の「万葉集」と、この「こうもり」に
チケットノルマが課せられましたが、なんとかクリアできてホッとしています。
こうもりのアイゼンシュタイン役はメリー・ウィドウのダニロ役と並んで私の最も好きな役です。今回で6回目
となるこの役も、セリフまでドイツ語というのは初めてで、暗譜に随分労力を裂きました。
私は、もともと、日本語訳詞上演派(観客のことを考えると日本語がベスト)なので、この公演のオファーを
頂いた時、随分悩みましたが、原語上演も経験してみないと、日本語訳詩上演がベストと言えないかもしれないと
思って、オファーを受けました。しかし、上演後も、お客さまから、字幕を見ていると舞台を楽しむ余裕がないと、
多くのクレームを受けました。やはり、その通りと思いました。特に、「こうもり」のような、テンポの速い楽しい
作品は日本語上演がいいと改めて思いました。
また、今回はビリアード台が舞台となっていて、1幕から3幕まで場面が変わらないという、まあ斬新な演出でした。
私は伝統的でない舞台は、伝統的な舞台を超えるような素晴らしいものでなければやらない方がいいと
思っているので、そのハードルを越えるのはやはり難しいと思いました。
読み替えなどは考えるのは楽しいと思いますが、どうしても矛盾がでてくるものです。
ただ今回は、舞台も美しく、評判もまずまずだったので、良かったなと思っています。
私は二期会という伝統を誇る会に参加し、このような楽しい作品を行うときに、チームワークを上手く
作り上げることができるかとても不安でした。チームワークが乱れると舞台に現れるものです。
しかし結果的にはとてもいいチームワークを築くことができたと思います。その点では大変満足しています。
自分自身がどうだったかというと、声も85%ぐらいだっと思いますし、いくつかの失敗もあって、
一回公演というのはやりきれなかった後悔がどうしても残ってしまうなと思いました。
もっと小さい劇場で複数回できると本当にいいなと思いました。
しかし、60歳を前にして、このような大きな舞台に乗ることができたのはとても感謝しています。
誘って下さった二期会や、お客さまをはじめ公演を成功に導いてくださった全ての皆様に感謝したいと思います。
12/11(木) 名古屋大須ロータリークラブ例会
母 ソロ
大須ロータリーソング・君と歌おう 指揮
<13:00 東急ホテル名古屋 雅の間>
・・・終了 大須ロータリークラブの文化サークルである男声合唱団、オオスシンガーズができて10年を記念する
「卓話」が行われ、その指導を仰せつかっている私がソロを1曲歌い、シンガーズが2曲歌いました。
私の歌はとても気持ちよく朗々と気持ちを込めて歌うことができました。
シンガーズはさすがにいつものように本番に強く、練習よりもずっとうまく歌うことができました。
いつも勇ましい歌ばかりを歌ってきましたが、ロマンチックな歌を10年経ってこなすことが
できるようになってきたなととても嬉しく思いました。
12/14(日) フェリーチェカンターレ演奏会
この道・からたちの花・北秋の・ほおずき・よかった
鱒・忘れな草・シクラメンのかおり・マイ・ウェイ
二重唱 荒野の果てに
<14:00 フェリーチェカンターレ>
・・・終了 4月に行ったフェリーチェカンターレにゲストで参加しました。満員のお客さまの前で気持ちよく歌えました。
ただ、マイ・ウェイの最後に突然声が割れてしまいました。いつもはないことなのでちょっとビックリしました。
もちろんショックも大きいものでした。しかし、全体的にはとてもうまくいってお客さまにも大変喜んでいただけ
ました。コンディションが心配でしたが、ドーピングが効きました。
12/21(日) 女声合唱団 イデアーレ コンサート
さくら横ちょう 風の子供 くちなし HANA
オペラ「フィガロの結婚」ハイライト 指揮
からたちの花 すずしきうなじ 椿姫から乾杯の歌 ソロ
<13:30 中電ホール>
・・・終了 一年半ぶりのコンサートでした。曲の仕上がりが間に合うか心配でしたが、ここ10日ほどのメンバーの頑張りで
しっかり歌うことができ、実力に見合った合唱になったのではと思います。昨年よりまた良くなっていると言われ、
とても嬉しいと思いました。「さくら横ちょう」と「風の子供」は私の編曲でした。この編曲もある作曲家から
評価していただき、それも大きな喜びでした。HANAメドレーはなかなかサマになりませんでしたが、最後にやっと
形がつき、評判も上々でした。
「フィガロの結婚」ハイライトは、今回も杉村好章さんに編曲をしていただきました。
10曲を選んで歌いましたが、7重唱など、三部合唱で歌うのはとても大変でしたが、皆よく頑張って、高く評価
していただける合唱に仕上げれらました。とてもよかったなと思います。
また、私の独唱も今日が今年の最後でした。朝から合唱の指導をして、MCをしながら指揮をした上での独唱で、
毎回声がヘロヘロなんですが、今年はあまり疲れず、張りのある声でとても気持ちよく歌えました。
おかげで歌いながら嬉しくなってきました。今年の最後を気持ちよく飾れたなと思いました。
今年を振り返って・・・
今年は名古屋市文化振興事業団の30周年記念公演「時間旅行」に出演し、レ・ミゼラブルのジャン・ヴァルジャン役で
「Bring himi home」をトリで歌いました。有り難いことにともて評判がよく、事業団公演への10回目の出演にふさわしい
素晴らしい思い出になりました。9月には千住明作曲「万葉集」を芸文コンサートホールで、また、名古屋市能楽堂に於いて
山口雅子さんリサイタルで、「夕鶴」の与ひょうを演じることができました。そして12月には名古屋二期会「こうもり」の
アイゼンシュタインを芸文大ホールで歌えました。、名古屋が誇る3つの舞台で続けて出来たことは本当に嬉しいことでした。
演奏会も今年もまずまずの数をこなすことができ、どれもいいコンディションで歌うことができたので、お客さまには
とても喜んでいただけたようで嬉しいことでした。
門下のi cantanti発表会では、今回は「トスカ」に挑戦し、とてもいい歌をみなさん歌ってくれました。また、バリトンの
吉田裕貴君とは3回共演することができたことも、大きな喜びでした。本多信明君も大阪国際コンクールで第3位に入賞し、
池田ゆりさんは初リサイタルを好評のうちに開催しました。来年の発表会は、思いきってプロオケの伴奏でオペラアリアを
25名に歌ってもらいます。とても楽しみです。
オペラ研修会(i opera)は今年も順調に開催でき、7月には特別公演として「バスティエンとバスティエンヌ」と「電話」を
公開上演できました。秋も若い受講生が集まり充実した研修ができました。
女声合唱団イデアーレは「フィガロの結婚」を歌いきりましたし、男声合唱団オオスシンガーズは、名古屋での全国合唱祭で
力を発揮しました。
来年は5月には名古屋演奏家ソサエティからオペラに出演しますし、6月には久々に「井原さんちのコンサートVol.10」を行い、
家内と二人のオペラ「たらちね」を上演する予定です。
来年はいよいよ還暦ですが、有り難いことにまた楽しみな一年になりそうです。