2006年コンサートレビュー

1/14(日) 平成17年度碧南市芸術文化ホール自主事業・友の会演奏者部会コンサート「エメラルド・ニューイヤー 2006」
         ~碧南市芸術文化ホール友の会演奏者部会創立10周年記念コンサート~
 
          民吉 からアリアと二重唱  カルメン「セギディリア」 椿姫「乾杯の歌」
          セレナータ(トスティ)、愛しの人よ(ドナウディ)、朝の歌(レオンカヴァルロ)
          忘れな草(クルティス)、オー・ソレ・ミオ(カプア)など 
 
                               <14:00 碧南市芸術文化ホール/エメラルドホール>
 
  ・・・終了 今年は年明けから風邪を引いて3日寝てしまいました。このコンサートの練習も休むという情けないことに
        なってしまいましたが、なんとか治って今日は調子よく歌うことができました。碧南の相手役の歌い手
        (鈴木恵美さん・都築美穂さん・海保りつこさん)の実力が素晴らしく、とても気持ちよくできました。
        エメラルドホールも名古屋の電気文化会館のような素晴らしい響きのするホールで、出す一声が気持ちよく
        響き渡る感覚がとても気持ちよく、いい気分で歌えました。お客様も一杯で、長い演奏会にも関わらず、
        最後まで集中して聴いてくださいました。新年明けのコンサートがうまくいって、さい先良いと感じました。
        終了後、劇団黒テントで俳優として活躍していた演出の吉田重幸さん、都山流尺八の大家加藤条山さん、
        琴の戸田弘子さん、三絃の倉内里仁さんらとゆっくりお話をすることができました。普段なかなか交流する
        ことのできない方たちとのお話は興味深いことが多く、とても有意義で楽しい時間でした。
 
 
1/19(木) 名古屋大須ロータリークラブ第1048回例会 卓話「声」
 
         朝の歌、忘れな草、オー・ソレ・ミオ
 
                                      <18:30 料理旅館 わたなべ>

  ・・・終了 ロータリークラブという、社会のリーダーとなっている人たちの集まりで、声について、15分ぐらいの
        話をさせていただいて、その後歌を歌いました。和室の宴会場のようなところにテーブル席を設けてあり、
        60名強の方に聴いて頂きましたが、みなさんとても熱心に聴いて下さり、また、6時間授業の後にも
        関わらず、声の調子も上々で気持ちよく歌えました。その後、昨年9月から指導をさせてもらっている
        「大須シンガーズ」のデビューを行いました。みなさんいい声で歌われ、仲間の方たちから驚きと賞賛の
        拍手をたくさんいただいて、そこにいたみんなが気持ちのよかった夜となりました。
 
2/11(土) 愛知淑徳学園父母懇談会OG・OB会 第1回総会
         学園父母懇創立20周年を祝う会
         この道 からたちの花 落葉松  
         朝の歌 忘れな草 フェデリーコの嘆き 
                                       <17:30  クレストンホテル>

  ・・・終了 ホテルなので拡声が必要かとも思ったのですが、案外響きのいい会場だったので、マイクなしで
        歌いました。みなさんとても集中して聴いて下さり、気持ちよく歌うことができました。
        しかし、つい力んでしまったのでしょうか。最後のフェデリーコの嘆きは高音がまとまった響きに
        ならなくて、ちょっとショックを覚えました。でもこれからは、オペラアリアもどんどん歌って
        いこうと思っています。 
 
2/24(金) 可児高等学校芸術鑑賞会
         帰れソレントへ サンタルチア 乾杯の歌 瑠璃色の地球 花
                                       <14:00 可児市文化創造センター>
 
  ・・・終了 学校での演奏会と思っていたら、可児市文化創造センターでだったので、とても嬉しく思いました。
        このホールは前回の「織部焼き文様」の時のホールで、1000席のそれはそれはいいホールだからです。
        生徒さんたちも静かによく聴いてくれましたし、前日たくさん声を出して疲れていたのに、割にいい声で
        歌えたので、ホッとしました。伴奏は中部日本交響楽団だったのですが、力のある演奏者ばかりで、とても
        いい音で、気持ちよく歌えました。関係の先生や生徒さんたちもとても喜んで下さって、いい演奏会に
        なりました。        
3/4(土)
  5(日)  オペラ「オリベ焼き文様」織部役
        せん 古田真須寿美 彩音 山口雅子 宗喜 石川保 家康 水谷和樹 秀吉 羽渕朋之
        指揮 富岡健 演出・振付 藤間金扇 中部日本交響楽団
 
         一般 2500円 高校生 1500円 中学生以下 800円 (全自由席)
                                 <4日18:30 5日14:00 岐阜市民会館大ホール>
 
  ・・・終了 一杯のお客様の中で、9回目となる織部を歌い、演じさせてもらえるのはなんと幸せなことだろうと
        思いました。昨年9月に行った「民吉」もそうですが、自分の声を聞いてもらって、それに合わせて
        曲を作っていただく、こんな恵まれたことがあるでしょうか。それも2作品も。なぜか焼き物に縁が
        あるようですが・・・。さて、今回も織部流のお点前や、さらにこだわり、難しくなった切腹シーンの
        作法など、普段やり慣れないこともありましたが、なんとか無事にやり遂げることができたと思って
        います。丁寧に指導してくださった藤間金扇先生や、難しい早変わりをこなしてくださった伊藤慶子
        先生など、大変多くの方々に支えられて、タイトルロールをやりおおせたと思います。
        それに歌い手のメンバーは気心の知れた人たちだったので、とても楽しくやれて嬉しかったです。
 
3/13(月) LCコンサート         日本歌曲と R・シュトラウスの歌曲
        この道・かやの木山の・待ちぼうけ・からたちの花 椰子の実・ちんちん千鳥・野の羊        
        君は我が心の冠 黄昏に歩く 充分な幸せ 夜 朝 知らず 秘やかな誘い
                                        <18:30 中部レンダースホール> 
 
  ・・・終了 調子もよく、一杯のお客様の中で歌えてとても嬉しく思いました。割と年配のお客様が多かったので
        すが、音楽好きの方ばかりだったので、日本の歌もとても集中して聴いてくださいました。
        また、R・シュトラウスの話をしてもよくご存じのようで、あまり解説を要しませんでした。しかし
        R・シュトラウスは美しい曲ばかりで、めまぐるしく変化する和音に浸って歌っていると、とても幸な
        気分になります。お陰様で日本歌曲もR・シュトラウスも大変好評で、やりがいのあるコンサートでした。
 
 
5/14(日) 山口雅子後援会第五回コンサート
 
         からたちの花・野の羊・夕べの想い オペラ「電話」(演出井原義則)
 
                                  <14:00 瀬戸エンゼルホール>
 
  ・・・終了 声が疲れていたので、ドーピングによる本番となった。しかしお陰様でとても良い感じで歌えました。
        山口さんのこのコンサートにはこれで3回目の出演となりましたが、いつも多くのお客様が来てくださり。
        彼女の人柄も、もちろん実力もあって、温かい、いい雰囲気のコンサートでした。
        電話は演出も出演もという公演でしたが、お客様にも大受けで大変喜んで頂けてとても嬉しかったです。
        普段は辛口のご主人も面白かった言ってくださって、彼女も大変喜んでいらっしゃいました。
        やり甲斐のある、楽しい本番でした。
        
6/17(土) 洞谷吉男 古希と大学退任記念のうたの会
         パリを離れて S 井原妙子
                                          <14:00 中電ホール>
 
  ・・・終了 大学の師匠である洞谷先生のお祝いのコンサートでした。長唄を歌われたりして、和の雰囲気の不思議な
        コンサートでした。2部は門下生たちが歌い、私も家内と椿姫のパリを離れてを歌わせていただきました。
        コンディションが完璧とは言い難い状態でしたが、なんとか歌い終えることができました。
        お客様もたくさん入ってくださって、いい演奏会になったと思います。
 
 
6/25(日) 堀山公子リサイタル(紫陽花の詩)
         忘れな草をあなたに ふるさと あじさいの詩
         オペラ「電話」(演出井原義則)
                                     <14:00豊田市コンサートホール>

  ・・・終了 豊田の堀山公子さんのリサイタルでしたが、豊田オペラグルッポのメンバーや、彼女の音楽における
        関係者が何十人も出演する、大規模な演奏会でした。私は、全体の演出と電話を歌いましたが、一杯の
        お客様の中でとても気持ちよく歌うことができました。堀山さんを始め、その他のメンバーも調子よく、
        全体がとても温かく、バラエティに富んだ楽しい演奏会になったと思います。
        ただ、残響のとても多いホールなので、後ろの席の方には言葉が分かりづらかったようで、それが今回の
        演奏会のただ一つと言ってもいい難点だったかなと思いました。でも、出演者もお客様も大変喜んで
        下さったようなので、満足度の高い演奏会でした。
 

 
7/2 (日) 同志社大学学友会コンサート(山口雅子さんと)
         この道・からたちの花・夕べの想い・忘れな草・朝の歌
         マリア・トゥナイト・燃える心を・メリーウィドウワルツ・
         お手をどうぞ(ドン・ジョヴァンニ)
                                        <14:00 クララザール>
 
  ・・・終了 岐阜のクララザールには初めて行きました。とても素敵な、音響のよい素晴らしいホールでした。
        客席は150余りで、ちょうど手頃な感じがあって、名古屋にもぜひこのようなホールが欲しいと思いました。
        お客様は大変集中して聴いて下さり、ソプラノの山口雅子さんもとても良いコンディションで、素晴らしい
        歌を聴かせてくれましたが、私は、最後に声がくたびれてしまって、ちょっとみっともないアリアを歌って
        しまったことが、大変心残りでした。コンディションを整える難しさを感じた演奏会でした。アリア以外は
        割にうまく歌えたのですが・・・・。
 
7/16(日) i cantanti第7回発表会(門下生発表会)
 
         1 オオスシンガーズ 大須ロータリーソング      いざ起て戦人よ
         2 上田富士男   ああ私のやさしい熱情が  優雅な月よ
         3 橋本 慧    かやの木山の       あれかこれか
         4 市崎 謙作   私はあのすばらしい時を覚えている はるかに過ぎ去りし 
         5 小久保光代   アヴェマリア       わずかなの花を
         6 山森 孝彦   暁は光から        美しい人たちの中に
         7 大橋 拓幸   かぎりなく優雅な絵姿   燃える心を
         8 小林 洋    理想の人         もう飛ぶまいぞこの蝶々
         9 山下祐実江   ファルーカ        私のお父さん
         10  野々村浩史   落葉松          愛もて応えよ
         11  丹羽 健次   帰れソレントへ      フェデリーコの嘆き
         12  井原 妙子   そはやるせなき      告別の歌
         13  越田壮一郎   愛の喜び         カタログの歌
         14  川端 薫    歌の調べのように     私が町を歩くとき
         15  木村 桂子   五月の夜         氷のような姫君の心も
         16  久米 健司   夢            ほおの涙が
         17  鈴木 泰雄   昔のおとぎ話から     この清らかな住まい
         18  鬼頭 茂成   カタリカタリ       冷たき手
         19  早川 達志   我が妃よ そなたは    祖国を裏切るもの
         20  坂本 肇    献呈           春風よ、なぜ私を目覚ますのか
 
         21  男声全員    女女女 
         22 全員      乾杯の歌
 
                   ピアノ 岡戸弘美・白木登志子・福永真弓      
                                         <15:00 中川文化小劇場>
 
  ・・・終了 多くの門下生が出演して大変盛り上がった発表会となりました。オオスシンガーズは昨年9月に発足して月2回
        練習をしていますが、大須ロータリークラブのメンバーなので、多忙な中なかなか練習に参加できない方もいますが
        なんとか、今日の演奏に漕ぎ着けました。歌は素晴らしいものとなり、初めて歌うメンバーとは思えないほど
        いいハーモニーが響き、開幕を飾ってくれました。今回初めて出演された方も、みなうまく歌えて、3時間弱の
        長い演奏会にも関わらず、200名強のお客様が、最後まで楽しんでくださったので、とても嬉しく思いました。
        ただ、小久保さんが体調が思わしくなく、出演できなかったのがとても残念でした。 
 
7/23(日) グローバルピース演奏会
         この道・からたちの花・野の羊・セレナータ
         おお愛しの君・忘れな草・朝の歌
                                           <14:00 しらかわホール>
 
  ・・・終了 声の調子がよくて、しらかわホールの響きにも支えられて、とてもいい歌が歌えたように思います。
        お客様が喜んでくださるのを感じることはよくあるのですが、今回は、よく「神様が降りてきた」ような
        初めての感覚を覚えました。それは今までに感じたことのないような感覚で、私に降りてきたわけではなくて、
        舞台と客席全体に降りてきたように感じました。どんな感じというのは難しいのですが、私も気持ちよく
        歌えたのですが、お客様が感動してくれていることをとても強く感じ、とにかく、素晴らしい経験をしたと思います。
        こんな感覚が最初で最後にならないように、何度も感じるように精進をしたいと思いました。
        私にとっては記念すべきコンサートとなりました。
 
8/22(火) 豊田市音楽鑑賞教室
  23(水)     指揮 新通英洋 名古屋フィルハーモニー交響楽団
  24(木)        
         オー・ソレ・ミオ 乾杯の歌 発声講座
         
                              <22日13:30 23/24日10:45/13:30 豊田市コンサートホール>
 
  ・・・終了 今回も調子よく歌えました。豊田市立の中学3年生が全員5回に別れて鑑賞する、贅沢なコンサートでした。
        コンサートホールのオルガン、名フィル、そして山口雅子さんと私の歌。みんな行儀のいい生徒さんたちで、
        気持ちよく歌うことができました。オー・ソレ・ミオは、かつての名バリトン、バスティアニーニが歌った
        時の編曲だそうで、なかなかカッコイイ編曲でした。私はその上、会場全体を相手に簡単な発声講座も行った
        のですが、生徒さんたちは皆よくやってくれ、舞台上の名フィルの方も一緒になってやってくださって、大変
        盛り上がりました。最後に全員合唱で「翼を下さい」を歌ったとき、会場を山口さんと歌いながら歩いたので
        すが、生徒さんたちがみんな生き生きと歌ってくれましたし、握手を求められたりして、みんな喜んでくれたん
        だなと、伝わってきました。主催の豊田市教育委員会もこの成功をとても喜んでくださって、5回連続公演と
        いう、なかなか大変な公演でしたが、満足度の高いものとなりました。
 
8/26(日) 安田多賀子記念パーティ
         オー・ソレ・ミオ からたちの花 フニクリ・フニクラ
                                       <12:30  キャッスルプラザホテル > 
 
  ・・・終了 安田多賀子さんは着付けの先生で、教室を始めて35周年の記念のパーティで歌いました。彼女は3月に行った
        オペラ「オリベ焼き文様」で踊られ、それがご縁で歌わせてもらうことになったのですが、今日の列席者(450名)
        の中に、国会議員の野田聖子さんや元岐阜知事の梶原拓さん等々なんだかすごい方々がたくさんいらっしゃって
        驚きました。しかし、夏休みはやはり声の調子がよく、大変気持ちよく歌うことができて満足でした。 
 
9/3(日)  南山父母懇結成20周年記念パーティ
         セレナータ 朝の歌 忘れな草
                                      <11:50 名古屋ガーデンパレス 栄の間>
 
  ・・・終了 3月に南山を退職したのですが、呼んでいただいてとても嬉しく思いました。80数名の出席者があり、大変
        盛り上がった会になりました。ピアノがなかったので、CDに録音した伴奏で歌いました。コンディションが万全
        ではありませんでしたが、それにしてはまずまず歌えたと思います。この3年間で録音した自分の歌をこのごろ
        よく聞いているのですが、その反省(発声面)を生かして歌えたと思います。みなさん喜んでくださったので、
        とても気分がよかった本番でした。
 
9/25(月) 菰野中学校演奏会
         この道・からたちの花・野の羊・鱒
         セレナータ・おお愛しの君・忘れな草・朝の歌
 
                                          <14:25 菰野中学校>
 
  ・・・終了 今日は、歌を始めたきっかけなどについての講演もしてほしいと依頼されて、中学生に何をお話したらいいかと
        いろいろ考えたのですが、公立中学校ということもあり、自分の中・高時代のことや、貧しかった子どものころ
        の話、ウィーン留学のことなどを20分ぐらい話しました。中1から中3まで700名以上の生徒さんたちが
        最後まで静かに聞いて下さり、また、一緒に聞いていた先生から、感動した話などを伺い、迷いながらも、話し
        てよかったと思いました。歌は、7月に歌ったものとほとんど同じでしたが、前日合唱の指導を2つしたにも
        関わらず、声の調子がまあまあで、星合智美さんの伴奏にも乗せられて、気持ちよく楽しく歌うことができました。
        聞き慣れない曲だったにもかかわらず、体育座りで50分最後まで静かに聞いてくれた生徒さんたちに感謝です。
 
10/1(日) オペラグルッポ豊橋演奏会
         なんと美しい絵姿・フムフムフムの5重唱等 オペラ「魔笛」
                                          <14:00 豊橋生活家庭館>
 
  ・・・終了 今日の本番は、練習や、段取りがギリギリまではっきりしていなくて、とても怖かったです。しかし、本番に強
        いメンバーだったので、なんとか最後まで通すことができました。会館の講堂でフェスティバルの催し物として
        の公演でしたが、生憎の雨の中、結構たくさんの方がお越しになりました。それもお子様ではなく大人の方が多く
        参加されました。声の調子はイマイチだったのですが、急に決まった原語での暗譜も心配でしたが、タミーノの
        アリアでは、ブラボーもいただいてとても嬉しかったです。
 
10/7(土) 名古屋市民芸術祭2006参加
        白秋をうたう
         ~合唱とのコラボレーションと日本舞踊~
         この道・城ヶ島の雨・さすらいの唄 等
                                     <13:00 17:00名古屋市民会館 中ホール>
 
  ・・・終了 今日の本番は、北原白秋の半生を芝居仕立てで役者の方々が演じ、途中に白秋の詩による歌が、合唱、独唱によって
        散りばめられているという風な上演でした。結構長い作品にも関わらず、通し稽古が充分でなくて、ちょっと心配
        でした。でも、大体うまくいって、良い評価もいただいたので、良い公演だったのでしょう。私の歌は、調子も
        まずまずで、暗譜の心配はあったものの、まあまあだったと思います。幕間に「この道」のお客様による合唱の
        指導を仰せつかったのですが、みなさん快く歌って下さって、とても良い雰囲気でできました。なんだか、最近
        舞台でお話をして、歌ったり会場全体を巻き込んで発声や歌講座のようなことをやる機会が多くなったように思
        います。隣で歌われた谷田育代さんの低い声が大変心に残りました。
 
10/11(水)8人の歌い手たち
 
         司会とモツレク「ベネディクトゥス」・シャボン玉・秋のメドレー
                                          <18:45 しらかわホール>
 
  ・・・終了 朝からちょっと声が出にくかったので心配でしたが、蓋を開けてみるとまあまあの調子で歌えました。
        歌はアンサンブルだけでしたが、どれもうまくいき、お客様も割に乗って下さって、気持ちの良い演奏会でした。
        2回目のMCの時、照明が暗くて台本が見えにくくちょっと焦ってしまい、時々噛んでしまいましたが、
        全体にはまあまあだったのではと思います。いずれにせよ、実力のある歌い手ばかりだったので、
        安心して聞くことができて、楽しめていただけたのではと思います。                                          
 
10/22(日)原典譜 第九演奏会
         第九交響曲(ベートーヴェン)ソロ S 谷上節子 A 都築美穂 B 宮田健秀
             名古屋新室内合奏団 名古屋新室内合唱団
                                         <14:30 名古屋市芸術創造センター>
 
  ・・・終了 ベートーヴェンの直筆のファクシミリ譜を今回の音楽監督の廣瀬太一さんが研究して、作曲者の思いを演奏として
        実現しようという試みの演奏会でした。彼曰く「淡いベートーヴェン」という演奏を目指しました。指揮者のいない
        演奏だったので、テンポ感を合唱団やオーケストラ全員が常に意識してよく聞き合うというものでした。
        従って、大きな声を決して張り上げてはいけないと言われました。演奏は難しかったのですが、面白い経験をした
        と思いました。来世紀はこのような演奏が主流になるのではと、監督は言われました。
 
11/11(土)藤間金扇の夕べ
          野バラ・瑠璃色の地球 山口雅子 古田真須寿美 石川保
                                        <18:30 岐阜市民会館>
 
  ・・・終了 日舞の巨匠である藤間金扇の、50周年記念の踊りの会に、オリベ焼き文様で主演した私たちが彼女の名前の「金」
        を頂いて「ゴールデンシンガーズ」という名前で、出演しました。「日舞の会の最後にクラシックの歌はミスマッチ
        では」と、依頼されたときに申し上げたのですが、「それが面白い。こんなことは私しかやらない」と言われました。
        この、自由で豪快な発想が、彼女が演出したオリベ焼き文様の古田織部と通じるところがあって、感服しました。
        そんな話しも含めて、ご挨拶をし、4名で歌いました。みんなで暗譜をして歌ったので、私たちの思いも、彼女に
        伝わったと思いますし、この会を盛り上げることもできたのではないかと喜んでいます。
        金扇先生にはいつまでもお元気で頑張って頂きたいと思いました。
 
11/17(金)馬場浩子ア-トライフシリ-ズvol.2
   18(土)
          春の信仰・鱒・美しき水車小屋の娘より「止まれ・小川への感謝・仕事のあとで」(シューベルト) 
          さくらんぼの2重唱(マスカーニ作曲「友人フリッツ」より)
          ショートオペラ「男と女の物語」(台本・構成 井原義則)
 
                          <17日18:30 18日15:00四日市 カイエンズホ-ル ム-シケ>
 
  ・・・終了 2日続きの本番だったので、コンディション作りが大変でした。疲れ気味だった声も金曜日にはなんとか
        なりましたが、リハーサルで声が疲れて、本番は高音がうまく出ませんでした。体力のなさを痛感しました。
        このシリーズは2年前に始まって、今回で2回目ということになります。馬場さんに引き続きパートナーに
        選んでいただいて光栄でした。前回、前半がコンサート形式で、後半が「電話」をやったのですが、それが
        評判で、今回もそのようなものという希望があったので、さまざまなオペラのアリアや重唱を組み合わせて
        「男と女の物語」として、新たな歌詞を作り入れました。これが思った以上の評判で、やった甲斐があったと
        とても満足しています。2回公演ともお客さまがたくさん入り、とても喜んで下さいました。前半の渋いドイツ
        リート、そして涙を誘った馬場さんの日本歌曲、さくらんぼの二重唱も好評で、後半に大いに笑っていただけた
        ショートオペラと、バラエティに富んだ、お客様にとっても満足度の高いコンサートになったと思います。
 
11/19(日)日頃コンサートに行けない方々のためのコンサート
        モーツァルト生誕250年記念 オペラ「フィガロの結婚」を覗いてみよう!
         「フィガロの結婚」抜粋 演出&伯爵役
                                             <15:00 あすて>
 
  ・・・終了 連日の本番なのでちょっと疲れ気味でしたが、お客様もたくさん入っていただいて、解説を交えた分かり
        やすい演出効果もあって、大変評判でした。私自身は、演出と伯爵ということで、少々練習不足がたたり、
        少し間違えてしまったのが、心残りでした。豊田オペラグルッポの公演だったのですが、フィガロと決まって、
        わずか一ヶ月半で、ここまでできてよく頑張ったなと思いました。公演後私自身は疲れが溜まって、グロッキー
        になってしまいました。やはり演出と出演の両方は大変だと思いました。
 
11/22(水)名古屋中学校コンサート
          この道・待ちぼうけ・からたちの花・やしの実・鱒・セレナーデ
          セレナータ・おお愛しの君・忘れな草・朝の歌
                                          <14:00 名古屋中学校 チャペル>
 
  ・・・終了 この学校で初めての企画となる、中学一年生の合唱コンクールの審査委員長を行ったあと、すぐ着替えて
        歌いました。合唱コンクールの方は皆、元気に歌ってとても楽しく聞くことができました。
        コンサートの方は、中1生と保護者が聴衆でしたが、皆よく集中して聴いてくれました。声の調子もまずまずで、
        気持ちよく歌うことができました。このところ本番が多いのですが、声があまり疲れていないので、なんだか
        とても嬉しいです。        
 
11/25(土)敬専寺コンサート
          ふるさとの四季・この道・待ちぼうけ・からたちの花・
          オー・ソレ・ミオ・タイム・トゥ・セイ・グッドバイ・トゥナイト
                                           <16:00 刈谷 敬専寺>
 
  ・・・終了 お寺の本堂で、ご近所の方を100名ほど集めたコンサートでした。初めての企画だそうで、みなさんとても
        興味深く聴いて下さいました。私は司会もやりましたが、二胡の演奏、女声合唱、そして雅楽まである大変
        バラエティに富んだコンサートとなりました。私は喉の調子も良く、とても気持ちよく歌え、満足度の高い
        本番でした。
 
12/13(水)名古屋芸術大学教員演奏会
        シューマンの夕べ (独唱と二重唱(S川口和代さんと))
         Dein Angesicht    Op127.No2
         Erstes Grun     Op35.No4
         Mondnacht       Op39.No5
         Mit Myrten und Rosen Op24.No9
         2重唱
          In der Nacht     Op74.No4
          Tanzlied       Op78.No1
          Ich denke dein    Op78.No3         
                                           <18:30 熱田文化小劇場>   
 
  ・・・終了 今年から非常勤講師として務めさせていただいている名古屋芸術大学の教員演奏会があるということで、
        良いタイミングだと思い手を挙げさせてもらいました。初めての曲が多くて必死で暗譜に励みました。
        声の調子もまずまずで、気持ちよく歌えましたが、お客様が少なくて残念でした。        
 
12/17(日)四日市の第九
         交響曲第九番(ベートーヴェン)のソロ
          S 馬場浩子 A 相可佐代子 Br 澤脇達晴
             濱津清仁 指揮 四日市交響楽団 四日市市民合唱団 
          
                                      <14:00 四日市文化会館第一ホール>
 
  ・・・終了 前日、喉の調子が悪くて、とても怖い本番でしたが、ドーピングをしてなんとか乗り切ることができました。
        声が良く伸びていたと、お褒めの言葉もたくさんいただいてホッとしました。この日の合唱は実に素晴らしく、
        今まで歌った第九のなかで一番良い合唱だったと思いました。本番は後から聞こえてくる合唱に感動しながら
        演奏ができてとても良い気分でした。
        
12/24(日)下垣真希 クリスマス・ディナー・コンサート
         クリスマスメドレー、砂山、初恋、猫の2重唱、乾杯の歌、歌の翼に、
         フェデリーコの嘆き、長崎の鐘、誰も寝てはならぬ、等
 
                                <17:00 全日空グランコート名古屋ホテル>
 
  ・・・終了 金山のグランコートホテル5階のローズルームが一杯になる約200名の、下垣さんのリッチなファンの方が
        とても良い雰囲気で楽しんで下さいました。彼女のバイタリティにはいつも大変驚かされるのですが、その上に
        素晴らしい歌を歌われるので、いつも感心します。昨年に引き続いてということになりましたが、呼んでいただ
        いて光栄でした。全てマイクを使って歌うのですが、マイクだと思って気を抜くと、微妙にピッチが下がったり
        するので気をつけなければなりませんでした。結局全部で21曲歌ったの(彼女はもっと)ですが、初めて歌う
        曲が多く、今回も暗譜で頭が一杯でした。二人で一緒に何曲も歌いましたが、その多くが途中でハーモニーを
        つけるものになり、それにも手がかかり一層大変でした。12月になって暗譜するものが多く、大変ですが
        ボケ防止にはなるだろうなと思います。しかし、取りあえず、なんとか無事終えることができました。
        このコンサートが今年の歌い納めです。最後を良い感じで、締めくくれたと思います。
        今日からは、オペレッタ「伯爵令嬢マリッツァ」の本格的な暗譜に入ります。なんとかこの二日間でと思っています。
        
 
今年を振り返って・・・  
        
        今年は、3月に南山高等中学校を辞め、4月からフリーの声楽家として生活するようになりました。有り難いことに
        名古屋芸術大学の非常勤講師をさせていただき、また、南山でも非常勤として残していただきました。他にも周りの
        方々からたくさんの様々な仕事をいただき、また、レッスン生もたくさん来ていただくようになり、なんとか生活が
        成り立ちました。何年か掛かると思っていたのですが、一年目にして生活できるようになったのは、本当に周りの
        友人たちのお陰だと思っています。ヴォイストレーニングにも、いろいろな団体から呼ばれました。また、常勤の
        教員をやっているとできないようなことを、たくさん経験できた年だったと思います。
        そして、なにより、歌うチャンスが増え、このところ20回台だった本番数が今年は40回を超えました。いままで
        の最高が36回だったので、とても満足できる数字で、学校を辞めた甲斐があったと喜んでいます。そして来年も
        既に20回超の本番が決まっているので、楽しみです。
        今年は、9回目となる「オリベ焼き文様」を演じたのを始め、「電話」は山口雅子さん、堀山公子さんとさせていた
        だきました。両方とも演出も担当しました。秋には「フィガロの結婚」の演出と伯爵としても歌いました。
        他にも、しらかわホールのコンサートで、いままでと違った、まるで神様でも降りてきたような感覚で歌えたこと、
        朝日とNHKの両方の合唱コンクールをしたこと、豊田市全ての中学3年生を対象に5回も名フィルで歌ったこと、白秋
        を歌うために春に一人旅で九州柳川へ行ったこと、その時には昨年演じた「民吉」のゆかりの場所も訪問しました。
        また、名古屋芸大でも同僚としていろいろと教えてもらっている馬場浩子さんと、新しい可能性を探った「男と女の
        物語」をやれたこと、彼女とイタリア古典歌曲集の第1巻全38曲を生徒のために録音したこと、家内と日本歌曲と
        R・シュトラウスのCD録音をしたこと、第九を2回歌えたこと、今年もディナーショーに出られたこと、等々、どれを
        とっても大変心に残るもので、舞台のものは、お客様がどれも大変喜んで下さりとても嬉しいものでした。
        というわけで、今年は当初の予想を遙かに超える成果が上がったと大変満足して、
        気持ちよく来年を迎えることができます。
        これを読んでくださった皆様の今年はいかがでしたでしょうか。
        来年も皆様にとってよい年であることを願っております。ありがとうございました。
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